昨今、「オーラルフレイル(お口の機能の虚弱)」が問題視されています。
オーラルフレイルとは、加齢によってお口の機能が低下し、「滑舌が悪くなる」「食べこぼしが多くなる」「むせやすくなる」「噛めない食品が増える」「口が乾く」といった症状が出ることを指します。
最近、お口の健康に関心が薄くなってはいないでしょうか?歯磨きの回数や時間が減ったり、入れ歯の不調があっても歯医者さんに行かなかったりということはありませんか?こうしたことを放っておくと、虫歯や歯周病が進行し、歯をどんどん失ってしまいます。
歯がなくなって噛みづらくなったり、入れ歯が合わずによく噛めなかったりすると、だんだんと噛む動作をしなくなっていくものです。そして、噛まないでいると噛むための筋肉が使われなくなり、衰えていきます。噛む筋肉が衰えると食べる力が低下して、食べづらい食べ物が多くなっていきます。食べづらいと感じる野菜やお肉を避けてしまうことで、栄養が偏ってしまったり、摂取エネルギーが不足したりする原因になるのです。その結果、全身の健康に悪影響を及ぼすことになりかねません。
「オーラルフレイル」は放置しておくと、全身の虚弱に陥りやすく、要介護へと突き進んでしまいます。だからこそ、お口の機能が今どのレベルにあるのかをきちんと検査し、改善させるための治療や機能低下を起こさないようにコントロールすることが重要です。
当院では、オーラルフレイルを見逃さず、お口の機能の低下(口腔機能低下症)を予防できるよう力を入れています。お口の機能を維持したり、弱ってきた機能を強化することで、美味しく食べられる健康な体を目指しませんか?
オーラルフレイル(お口の機能の虚弱)の状態をきちんと把握するために、「口腔機能低下症」の検査が健康保険に導入されました。
お口の機能が下がり始めたと感じられる65歳以上の方や、ご病気で運動障害がある方などが対象です。
検査には以下の7つがあり、この検査で「お口年齢」がわかります。
上記の検査を30分程度で行い、その結果をもとに、各年代の平均値と比べてみて、年齢相応の口腔機能を維持できているかを検査していきます。この検査により、ご自分のお口年齢と、ご自身の苦手な部分がわかります。お口の若返りを目指して、楽しい人生にしましょう。
当院では、前述の検査を行って、お口年齢を調べられます。そして、検査結果に基づき、患者さまの苦手な部分を診断し、どうしたらお口の機能を向上できるか、お口のトレーニング方法などをお伝えします。
また場合によっては、何らかの歯科治療によるお口の機能改善が可能です。たとえば、入れ歯が合っていなかったり、虫歯や歯周病が原因の場合は、治療を行っていきます。
具体的には、以下のような内容をご提供します。すべて保険適用です。
口腔機能低下症と診断された方や、診断はされていないもののお口の機能が衰えてきたと感じている方は、「このまま食事を美味しく食べられなくなるのだろうか…」と心配になっていらっしゃるかもしれません。
口腔機能低下症は筋肉の衰えが主な原因なので、ご自身でエクササイズやマッサージなどをすることで、維持・改善が可能です。
このエクササイズやマッサージには、以下のようなものがあります。ぜひこれらを行い、ご自身の健康をご自身で守っていきましょう。
ブクブクうがいをしっかり行いましょう
唾液腺のマッサージを1日3回行いましょう。
ほし芋やスルメイカなど、歯ごたえのあるものを食べましょう。
ご家族やご友人とおしゃべりする機会を増やしたり、舌を口の中ではじいて「ポン」と音を鳴らしたりしてみましょう。
呼吸する力を鍛えましょう。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | △ | × |
午前:09:00~12:00
午後:14:00~18:00
△:14:00~16:00
(午後休診の場合もあり)
休診日:木曜・日曜・祝日
祝日がある週の木曜日は診療しております